DebianやUbuntuでwxWidgets+CodeLiteの開発環境を作る
クロスプラットフォームの開発環境として昔からあるものの1つが、wxWidgetです。最新の3.1.3は2019年10月リリースで、ちゃんと開発は継続しています。
DebianやUbuntuの上で開発環境を作る方法を調べたのですが、古いものが多く、また前提条件も不明瞭で、やってみると苦戦します。なんとか、IDE(CodeLite)を含めて実行までたどり着けたので、メモしておきます。
環境
- Ubuntu MATE 18.04 LTS
- VirtualBox上で実行
コンパイラを入れる
CodeLiteはコンパイラをもたないので、build-essentialを入れます。
sudo apt update sudo apt install build-essential
wxWidgetを入れる
CodeLiteにはwxWidgetsも入ってないので、wxも入れます(入ってるとばかり思ってましたが、dpkg -L codeliteしたら、ありませんでした)。
ここでは、シンプルに公式リポジトリを使ってみました。
wx-config # エラーメッセージから入れるべきパッケージをコピー sudo apt install libwxbase3.0-dev libwxgtk3.0-dev libwxgtk3.0-gtk3-dev # 参考ページではlibwxgtk3.0-devだけですが、一応3つやってみました。
CodeLiteを入れる
ここは公式の通りで。なお、これはwx3.1の場合です。
これでCodeLiteが「プログラミング」カテゴリに入ると思います。うまく起動できたら、「wxWidgets Executable」なプロジェクトを作り、動かしてみましょう。
(参考)
CodeLiteが起動できない場合
ターミナル上でcodeliteと打ってみましょう。私の場合は、libssh-4が足りなかったようです。
sudo apt install libssh-4
CodeLiteは動くがビルドしても何もしておらず、実行できない場合
私の場合は、必要なものを入れないでCodeLiteを先にインストールしてました。CodeLiteをアンインストールし、~/.configの下のCodeLite関連を削除するなどしたんですが、このケースは解決していません(VM上のことなので、作り直した方が早い状態です)。
CodeLiteが動きビルドもできているが、実行が変
プロジェクト下の実行ファイルを、ターミナル上から直接(「./sample」的に)叩いても実行できない場合は、あいにく分かりません。
ターミナルから実行できる場合は、CodeLiteの設定の問題です。私の場合は、プロジェクト設定から、「このプロジェクトはGUIアプリケーション」的な項目を探して、チェックを入れたら動きました。
まあ、最悪動かすのはターミナルでやってもいいんですが。