米携帯キャリアVerizon、広告配信アプリをプリインストール

米国では、プロバイダが利用者のアクセス履歴に基づいて広告を行うことが許可されました(上院、下院に続いて大統領署名も完了)。

一方、それでも不十分ということなのか、携帯キャリアVerizon(米Yahooの買収交渉中)は、AppFlashというアプリをプリインストール。これに対してEFFなどは「スパイウェア」として批判しています。

  • Verizon「AppFlashのプライバシー・ポリシー」

www.verizon.com

www.eff.org

  • Verizonの下のAOLの下のTechCrunchの(AppFlashに好意的ながらEFFの反応を追記した)記事「(スタートアップ企業の)Evie、Verizonと組んで、新しい検索体験をAndroidのホームスクリーンに持ち込む」

techcrunch.com

AppFlashは「おススメの映画やレストラン、音楽、アプリへのアクセスを提供する」というもので、「インストールしたアプリ」「詳細な位置情報」「連絡先」といった情報を集めて、外部に広告枠を売り、利用者に見せるというわけです。

EFFは、クラッカーがAppFlashの脆弱性を攻撃することについて、より大きな懸念を表明しています。

なお、AppFlashは端末の設定により位置情報や連絡先の取得を禁止でき、AOLの「Mobile Device Choice」Webページからは広告配信のオプトアウトは可能です(前者はともかく後者は手間すぎる印象ですが)。