Windows10次期大型アップデートの諸々

Windows 10の次期大型アップデート(Creators Update)は4月に一般公開される見込みですが、そこに反映されると推測される項目には、結構色々なものがあるようです。

プライバシー設定を集約し、インストール時にも分かりやすくするなどの変更については、日本語でも記事が出ていますね。

japan.zdnet.com

news.mynavi.jp

一方、日本語では検索できなかった件もあります。その1つは、人によっては大歓迎でしょう。

Windows Updateでドライバ更新を手動設定可能に

Windows 10 Redstone2により、ユーザはドライバ更新をWindows Updateから除外可能になる見込み」

news.softpedia.com

タイトルの通りです。ドライバの更新は、時に重大な問題を引き起こします。現に、2016年12月にWindows7など向けに突如出現したIntelなどの謎ドライバは、人によってはトラブルの元になっているようです。

blog.livedoor.jp

トラブルを避けるには、ドライバの更新には「やや慎重」になるのが妥当です(既に攻撃中の脆弱性があるなら別ですが)。なので、今回の変更は歓迎されるものといえる……のですが、そもそもWindows8.1までは更新項目は個別に選択できたわけで、「やっと昔と同じことができるようになったぞ!」というのは、どうなんでしょうね……。

「共有」メニューの位置変更と広告(?)導入

Windows 8以降、「共有」というメニューがあること、ご存じでしょうか?「メトロアプリ」「ストアアプリ」「UWP」を使わない限り無関係なものです。

上述の「アプリ」は、スマートフォン系OSの「アプリ」と似ており、権限が抑制されているため、データの受け渡しが限定的です。そこで「アプリ」間でデータをやり取りするための仕組みが、この「共有」です。Androidの「共有」メニュー(intent)と同じと考えればいいと思います。

マイクロソフトWindows 10の『共有』メニューに”広告”を導入か」

news.softpedia.com

「共有」による送り先候補の表示位置がかわると同時に、インストールされていないアプリを「おすすめ」として含める現象があらわれた、として先行版ユーザから報告が出ています(上記記事だとBoxがそれ。インストールされていないので「Install」と表示されています)。

これについては、「これは広告ではないのでは」という意見もあるようで議論になっていますが、スタートメニューに出てくる「おすすめアプリ」も一般的には広告ですし、少なくともAndroidで「共有」メニューにインストールしていないアプリが出てくることはないので、この挙動は個人的には「やや侵襲的」という印象を受けます。

もっとも、どれだけの人がUWPを使っているか、さらに(ゲームなど以外の)「共有」メニューが必要なものを使っているかという話もありますが。