CCleanerマルウェア混入事件、詳細が予備サーバから判明

少し前の話ですが。

「Avast、CCleaner事件の第2段階マルウェアの影響を受けた企業の完全リストを公開」

www.bleepingcomputer.com

有名ユーティリティCCleanerにマルウェアが仕込まれた(しかもセキュリティソフトAvastの傘下になっていた)件で大いに騒がれましたが、このマルウェアは早い段階で2段階方式であることがわかっていました。特定のターゲットだけが、2段階目のマルウェアの攻撃を受けていました。

ターゲットについては、サーバにデータが残っていたものの、ストレージが小さく、最後の5日間程度の分しかログが残っていないことが判明していました。

しかし、その後の調査で、他のサーバにもログが残っていたことがわかりました。こちらは空き容量も十分で、ほぼ全てのログ(サーバが落ちていた40時間は除くとのこと)が取得できました。

その結果は、次のようなものです。

  • 汚染されたCCleanerのダウンロード回数は227万回
  • 第1段階のマルウェアに感染したPCは164万台
  • 第2段階のマルウェアが送り込まれたPCは40台

つまり、本当の狙いはこの40台だったというわけです。それらのPCの所在は、次の通りです。

日本や台湾の企業が心なしか多い印象ですね。

ちなみにAvast、KasperskyCiscoはいずれも調査の結果、中国からの攻撃である可能性を示唆しています。