ベラルーシ、ヴェイシュノリアと「戦争」か?(※架空の国家です)
「ベラルーシ、架空の国家Veyshnoriaと『戦争中』」
「ベラルーシ、架空の国家と『戦争』へ」
ベラルーシはロシアと共同で9月中旬に軍事演習を行いますが、その際のシナリオは架空の3つの国家の軍事的脅威に対抗する、というものです。
3つの国は次のものです。
- ベラルーシ北西部を占める「Veyshnoria(ヴェイシュノリア?)」
- 現在のリトアニアに設定された「Vesbaria(ヴェスバリア?)」
- 現在のポーランドに設定された「Lubenia(ルベニア?)」
ちなみにLubeniaはポーランド南東部に実在する村と同名ですが、そんな名前を使うんですね……。
このうちVeyshnoriaについては、ネット上でちょっとしたミームと化しました。国旗や地図、紋章も定められ、Wikipediaページにも掲載されています。
また、「外務省」のTwitterアカウントもできており、「国境外での軍事力の集中」への懸念を表明しています。あわせて、このアカウントは「ベラルーシの兵士が投降した場合、シチュー、蜂蜜、パンとラードでもてなします」ともアピール。別のサイトではVeyshnoriaへの「移住」申請を受け付けており、数百人が申し込んだようです。
Foreign Policyの記事では、この件や、そもそもの例年を超える大規模な演習の背景として、ベラルーシとロシアの間で緊張が高まりつつある可能性を紹介しています。ベラルーシ側は、これ以上ロシア軍が多く駐留することには後ろ向きとのこと。現在ロシアはNATOとの間でかなりの緊張状態にありますが、それゆえにVeyshnoriaをめぐるジョークがただのジョークに留まらない部分といえるでしょう。