クリントン候補のチーム長、iPhone等のデータを削除される?

クリントン選挙チーム長のiPhone、ハックされデータを消去される」

arstechnica.com

「遠隔でクリントン候補チーム職員のiPhoneiPadのデータを消去、4chanの利用者か」

www.theverge.com

先日、Wikileaksから新たなデータ流出があり、その中にクリントン候補の選挙チームトップであるジョン・ポデスタ(John Podesta)氏に関する各種個人情報がありました。その中には社会保障番号に加えてiCloud認証情報も含まれていたようです。この結果、同氏はまずツイッターアカウントに侵入され、「トランプに投票しよう!」とツイート(削除済)、さらに、4chan(掲示板)には「iCloud経由でiPhoneiPadの遠隔データを消去した」という画像が載っています。

ただし、Wikileaks側は「機微情報は書き換えてある」と主張しており、クリントン陣営からもiCloud侵入については確認がとれていませんので、こちらは単なる画像加工の可能性もあります。もっとも、トルコのデータ流出でマルウェア含めて垂れ流し、今回も私怨の印象が強い、かつてとは違うWikileaksの情報をどこまで信用できるかも別問題です。

ひとつ言えることは、狙われる可能性があると感じる人は、少なくとも各種パスワードを強力なものにするべき、ということでしょう。パスワードマネージャで生成するだけの話ですし、今回のような「何か起きると予想される場合」はパスワードは変更しておくべきでしょう。

以前のIT業界の有名人などのアカウントが次々とクラックされた時もですが、人は案外「ありうるリスク」を気にしないものですね。まさに「人という脆弱性」の一例ですね。