啓蒙用ランサムウェアが登場

「ユーザーに教訓をもたらすランサムウェア『EduCrypt』」

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大流行中のランサムウェア(ファイルを暗号化し身代金を要求する悪質なソフトウェア)ですが、おそらくは善意のハッカー?による新たなものが登場しました。その名も「EduCrypt」。「Edu」は教育(education)のことです。

EduCryptは、ファイルを暗号化して脅迫状を表示するものの、身代金は要求しません。暗号化鍵はPC内に残されており、非常に簡単ながら解除方法も書いてあり、さらには鍵は常に同一です。要するにEduCryptの作者はユーザーをドキッとさせて、セキュリティへの注意を促したいのでしょう。

ちなみに脅迫状はただのテキストファイルで、しかもピリオドが1か所抜けてるみたいです。

やあ、こんにちは。どうやらウイルスを踏んじゃったみたいだな!解除ツールはhttp...(略)にあるぞ手あたり次第にクソをネットからダウンロードするのはやめとけよパスワードは隠しテキストファイルを作って書き込んでおいたぞ!見つけてみろ! (試訳:原文でピリオドがない部分は句点も意図的に割愛)

なお、もしこれにひっかかってしまったら、解除ツールは信頼できるものを使いましょう。リンクは冒頭の記事の末尾付近にあります。