アリババで社内システムへのハッキング、その動機は……

前回の話と違って、こちらは残念なお話です……。

「アリババ、無料の月餅をクラックした社員を解雇」

arstechnica.com

中国では、「中秋節」(旧暦の8月15日、2016年は9月15日に相当)に、月餅を贈る習慣があるのですね。

2016年中秋節,中秋祭り,中国中秋節

www.arachina.com

月餅 - Wikipedia

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%88%E9%A4%85

一方、アマゾンを取引額では凌駕する中国アリババの社内では、中秋節に月餅を1つ無料でもらえるそうです。ちなみに、中にはアリババのマスコットが入ってるそうです(どうやら冒頭のArs Technica記事の写真がマスコットらしいですね)。

しかし、この月餅を2個以上入手しようと思ったら、イントラネットで購入する必要があります。

そこで、同社内のソフトウェア技術者は気付いてしまったようです。購入用の販売サイトに脆弱性があることに。彼らはイントラネットに侵入し、無料の月餅を増やしました。彼らが手に入れた月餅は、496個(4個入りボックスを124個)。

ちなみに月餅の価格ですが、大きさによりますが、横浜中華街の有名店「重慶飯店」でも、特大で3000円、普通サイズなら200円台ですね。

http://e-shop.jukeihanten.com/shopbrand/001/001/X/

特大を100個で、せいぜい30万円。アリババでの職を失うには、ちょっと高すぎる代償という気がします。