Chromium版のEdge、実のところどうなのか
Chromium版のEdgeを入れて、いくつか気になる点を見てみました。
言語設定
右上の「…」アイコンをクリックすると出るメニュー(いわゆる「ハンバーガーメニュー」)は日本語ですが、デフォルトのトップページはなぜか英語です。 歯車メニューの「Language & content」から、最も下の方にある「日本(日本語)」を選べば日本語になります。旧Edgeもそうだったと思うのですが、なぜOSの言語設定を反映しないんでしょうか。
検索エンジン
旧Edgeでは、アドレスバーから検索する場合の検索エンジンがBingで、変更するには「1回以上Edgeで検索エンジンのトップページを表示した後で、設定メニューの深い階層から設定する」ことが必要でした。
新しいEdgeは、もちろん初期設定はBingですが、設定メニューの区分「プライバシーとサービス」の最下部にある「アドレスバー」をクリックした先で検索エンジンが選べます。また、今回は最初からBing以外に「Yahoo! JAPAN」、「Google」、「百度」が選べます(日本なのに百度が入ってるのは意外)。設定の場所が分かりづらいのはまだまだですが、最初から選択肢があるのは改善点でしょうか。
ここに含まれない検索エンジンも、トップページを閲覧すれば自動的に登録されますし、手動でも登録できます(例えばduckduckgoならURLは「https://duckduckgo.com/?q=%s」と設定すればOKです)。
ローカルHTMLファイル
旧Edgeは、ローカルに保存してあるHTMLファイルを閲覧するのが難しいという、非常に奇妙なブラウザでした。HTMLファイルを右クリックして「プログラムから開く」を使えばいいのですが、ドラッグ&ドロップもきかないし「開く」メニューもありません。
一方、新しいEdgeでは、普通にドラッグすればローカルのHTMLファイルも開けました。よかった。
新旧のEdgeのcookie
新旧Edgeは、cookieを共有しているのでしょうか、それとも独立なのでしょうか。試してみました!
cookieの動作だけを見るということで、あえてtohohoさんで実験してみたところ、新旧のEdgeでcookieは独立していました。
このため、旧Edgeでログインしていたサイトが、新しいEdgeをインストールした結果、再度ログインを要求されることになるようです。
cookieが別々なのは、個人的には使い分けができて好都合なのですが、この辺は人によって評価が分かれそうですね。
Flash
新しいEdgeでは、Flashはデフォルトで使用不能となっており、設定を変えると、確認後に実行できるようになります。まあ、もう2020年ですし。
更新とアンインストール
旧Edgeはストアアプリなので、更新はストアで行う必要がありました。ストアはゲームなどを勝手にインストールしてくるので、自動アップデートを停止(設定メニューから「アプリを自動的に更新」のチェックを解除)している人もいると思います。また、アンインストールは不可能でした。
一方、新しいEdgeは普通のWindowsアプリケーションなので、コントロールパネルの「プログラムと機能」からアンインストールできます(スタートメニューなどから右クリックで「アンインストール」を選ぶとコントロールパネルが開きます)。また、更新は新Edge内部に実装されており、設定メニューの「Microsoft Edgeについて」から手動でも更新が可能です。
というわけで
新しいEdgeの第一印象は、「そこそこ普通のブラウザになってきた」といったところでしょうか。以前と違って、一応使えるようになった気がします。ブラウザエンジン寡占問題とかもありますが、挙動が比較的普通で、規格への追従も(おそらく)割と早くなることが期待されるので、標準ブラウザの利用率が非常に高い日本では歓迎できるように感じました。