Chromium版のEdgeを旧バージョンと併用する
Microsoft EdgeがChromiumベースになって新登場!ということで、少し話題でしたね。
さて、Windows 10の場合、Chromium版を入れると、前のEdgeは使えなくなります(ファイルは別なので消されませんが、実行ができません)。しかし、前のもの(旧Edge)も使いたい人もいると思います。典型的な例は、Web系などの開発者やデザイナーさんでしょう。なかなかアップデートしない人や、新しいEdgeがWSUSなどで遮られた環境の人を想定するWebサイトもあるはずです。
なにせ、StatCounterの集計によれば、全世界・全プラットフォームの中のEdgeのシェアは約2%で、2019年の間でほとんど変化していないのに対して、日本だけに絞ると、2019年末のEdgeのシェアは5.5%強で、着実に伸びています。実は日本の場合、IEとEdgeの合計シェアは約13%で、2019年を通して同じレベルのまま推移しています。つまり日本では「Windows7からWindows10への移行に伴いIEからEdgeに移行する」ケースがかなりある、ということです。当面、日本国内では、旧Edgeが無視できないシェアを維持する可能性があります。
さて、Windows 10で新旧Edgeを併用したい場合ですが、主な方法は2つあるようです。
- (Pro版以上の場合)Edgeの管理テンプレートをインストールした上で、グループポリシーエディタで設定する
- レジストリを追加する
ここでは、無印Windows 10でも使えて手順も少ない、レジストリ追加を書いておきます。
「HKLM\SOFTWARE\Policies\Microsoft」にサブキー「EdgeUpdate」を作成し、DWORD値「Allowsxs」を追加して値のデータを「1」にすれば
これを追加すると、次のようになるはずです。
なお、先に新しいEdgeをインストールした場合でも、上記の設定の後で再度インストールすればOKです(インストール時に併用可能かが設定される)。うまくいかない場合は、新しいEdgeを一旦アンインストールして、上記の設定後に再度インストールするのでもいいでしょう(ちなみに、新Edgeの設定はアンインストールしても残ってます)。
旧Edgeを起動する
新しいEdgeをインストールすると、タスクバーなどにEdgeのアイコンがあった場合、全部、新しいものに入れ替えられます。代わりに、スタートメニューのプログラム一覧に「Microsoft Edge レガシ」という項目が追加されます。これが旧Edgeです。
ただし、現状ではバグ(?)があるのか、旧Edgeのアイコンを左クリックしても、旧Edgeのウインドウが出てきません。対策ですが、旧Edgeのアイコンを右クリックして出てくるコンテキストメニューにある「新しいウインドウ」を選びます。これで旧Edgeのウインドウが現れます。
なお、起動した後も、旧Edgeは、タスクバー上でアイコンがありません。