トルコで、あるアプリ群の1つ以上を入れた人々が誤認逮捕される

「秘密主義で知名度の低いスマホアプリは、いかにしてトルコ反乱後の弾圧の中心になったか」

www.theverge.com

ByLockというメッセンジャーアプリがあるそうです。とりあえず検索しても見つかりませんが、公式ストアではなく、単体でダウンロード、インストールするものというトルコ語での記述もみられます(google翻訳による)。

これが、2016年7月の反乱の後で着目されることになりました。ByLockは、米国に帰化した元トルコ人が公開したそうですが、本来の作者(リリースした人物のルームメイト)が、トルコの反体制派とされるギュレン派の人物なのだそうです。2017年9月には、トルコの法廷で「ByLockのインストールには、ギュレン派との関わりを疑う十分な証拠」という判断が出たこともあり、ByLock狩り(インストールした人の逮捕)が進みました。

しかし、この「ByLock狩り」では、ByLockを使ったことがない人物も多数逮捕されました。実は、ByLockとは全然違うアプリ(Spotify風の音楽アプリやドイツ語-トルコ語辞書アプリなど)が、(それらアプリ作者が意図した通り)ByLockのサーバにアクセスしており、トルコ当局はこの通信をもってByLockをインストールしたと認識、即逮捕していたようです。

12月27日に公開された情報によれば、1万人以上が誤認逮捕だったとされており、しかも、いまだに一部は釈放・名誉回復されていないそうです。