クライスラー、OTA更新で再起動ループ(とりあえず修正済み)

フィアット・クライスラー、OTA(携帯網経由)のパッチを配信。その結果、Uconnect車内システムで無限再起動が発生」

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クライスラーのOTA更新トラブルは(米国)北東部限定、しかし(影響を受けた)顧客はいまだに修正待ち」

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クライスラー、再起動問題を修正。しかし一部の対象車両ではバッテリーが死亡」

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クライスラーは、車載エンターテインメントシステムUconnectの更新を配信したのですが、その結果、一部ではUconnectが1分以下ごとの間隔で再起動するトラブルが発生しました。

このトラブルは米国北東部とカナダのみで発生した模様です。車種としては、2017年以降のクライスラー関連(Chrysler, Dodge, Jeep, Ram, Fiat)のもの。また、Uconnectの中でも8.4インチの画面を搭載した「Uconnect 4C NAV」というバージョンだけが影響を受けたとか。

3つめの記事にあるように、その後修正パッチが配信され、再起動ループは解消されました。しかし、再起動の繰り返しがバッテリに負担をかけ、使い物にならなくなった事例もあるようです。というのも、再起動は車のキーを抜いた状態でも発生していたためです。

今回のトラブルについては、SiriusXM(衛星経由で配信されるラジオサービスで米国では結構人気があります)のTravel Linkというニュースや天気情報などの配信システムに関連があるという情報がクライスラー側から示唆されていますが、それ以上の情報はありません。

なお、修正パッチの後、USBポート経由の充電やiPhoneとの接続(CarPlay)関連で、動作不安定や充電速度の低下といった不調を訴える声も出ています。その一方でクライスラー側は「長期的な修正に取り組んでいる」とコメントしていることから、今回の修正が何らかの一時的な対策である可能性が示唆されます。