Mirai派生が出る一方、オリジナルの作者が有罪を認める
Miraiボットネットは、昨秋のソース公開の結果、様々な派生版が出ており、過去にも扱いましたが、まだ派生は続いているようです。
今回の話はいずれも国内で既に報じられていますが、一応Miraiネタは扱っておこうということで。なので、今回は日本語ソースを使います。
派生相次ぐ
相変わらず派生版も続いています。時々日本語っぽい名前が出てくるのも、もはや恒例の趣がありますね。
IIJ Security Diary: 国内における Mirai 亜種の感染急増 (2017年11月の観測状況)
https://sect.iij.ad.jp/d/2017/12/074702.htmlsect.iij.ad.jp
「PoC公開の後、Miraiの活動に再び注目」
「『さとり』ボットネット、28万のボットを伴い急激に覚醒中」(※この記事では「さとり」をawakeningと訳しており、「覚醒(awakening)」とかけています。日本人の感覚では少し違うと思うのですが……)
最初の記事(IIJのもの)が最も詳細で、Satori以外にもAyumu/Masuta(マスター?)という派生版もあるようです。
なお、2つめの記事のPoCは、ZyXELのルータPK5001Zに対するもので、OpenWrtフォーラムに掲載された、隠しスーパーユーザーアカウントの情報を素早く反映したものとみられています。
オリジナル版の作者が有罪を認める
「米、Miraiボットネットの作成および実行の罪で3人の男性を告発」
オリジナルの作者が法廷に出た(有罪は認めているので後は量刑の問題になるのでしょう)ことで、一応の区切りはつきましたが、ソース公開によって世界中にMiraiの種は広まりました。まさにネットの性質がよく出ている件といえます。