アングラフォーラムでランサムウェア禁止論議

アンダーグラウンドのハッキングフォーラム管理者達、ランサムウェア販売について再検討」

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サイバー攻撃の調査を行うAnomaliやFlashpointによれば、2016年のはじめごろから、アングラ掲示板において、ランサムウェアの販売を今後も認め続けるべきかという議論が出ているようです。病院での被害やWannaCryやNotPetyaなどが主な契機となっている模様。

簡単に言うと「ランサムウェアは自分たちに悪い事態をもたらすので販売を禁止すべき」という話です。

彼らの考えるランサムウェアの問題点は、目立ちすぎること。目立つことで、ITシステム的にも、法規制的にも、対策が強化されることが「彼らにとっての」問題です(利用者側では、目立つことで対策が進めば安全になる面もありますね)。

記事中では、こういったフォーラムの多くが旧ソ連諸国にあり、これらの国の当局は、自国民に影響が出ない限り、こういった活動を黙認する傾向が強いが、ランサムウェアの被害はロシアなどでも大きく、彼らに対して強硬な対策が出る可能性があると懸念している、とあります。

もちろん、この禁止を行うと、禁止しないフォーラムに商売が移り、手数料利益を横取りされるため、禁止の見通しは現状ではまだ薄いでしょう。