ドイツで「従業員へのキーロガー適用は行き過ぎ」という判決

「企業がキーロガーで従業員を監視するのは違法、独法廷が判決」

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ドイツの労働裁判所は、従業員の行動を監視するためにキーロガーを使うのはプライバシーに抵触するという判決を出しました。

この件は、とあるWeb開発者が解雇されたことが発端です。開発者が知らないうちにキーロガーおよび自動スクリーンキャプチャを行うようになっており、「勤め先とは別の企業のゲームのコードを書いていた」ために解雇されました。開発者側は「昼食休憩中、1日10分、合計3時間使っただけだ。コードは父親の会社で使われた。そもそもキーロガーによる監視は違法ではないか」として提訴、今回「キーロガーは行き過ぎなので解雇は無効」という判決が出た次第です。

ちなみにドイツの労働裁判所は非常に多くの訴訟を扱い、多くは和解に至っているそうです。

http://www.jil.go.jp/foreign/labor_system/2006_1/german_01.htmlwww.jil.go.jp