偽ニュースも携帯ハッキングも買える時代に
FaaS?
昨年の米大統領選挙で、偽ニュース(フェイクニュース)の作成と流通についても話題になりましたが、既にこれもサービス化しているようです。FaaS(Fake-news as a Service)ですかね?
「選挙に影響を与えるフェイクニュースを12ヶ月流し続ける費用は40万ドル」
(元となった調査報告書(PDF):すみませんが未読です)
https://documents.trendmicro.com/assets/white_papers/wp-fake-news-machine-how-propagandists-abuse-the-internet.pdfdocuments.trendmicro.com
トレンドマイクロの調査によれば、偽ニュースの発行を扱う市場が中国語、ロシア語、アラビア語、英語で既に成立しているようです。
たとえば、次のような価格なのだとか。
- 偽のセレブ(フォロワー30万人)の作成 2600ドル
- 偽ニュース記事を通じた、街頭抗議の扇動支援 20万ドル
- ジャーナリストの評判を落とす 5万ドル
- 当該ジャーナリストを貶める偽ニュース記事を用意し、5万のリツイートorいいねと10万ビューを与える 2700ドル/週
- 評判を落とすビデオの作成 2500ドル/本
- 選挙や政治などに影響を与える 40万ドル
- 5つ以上の偽ニュースサイトで相互参照する偽記事の発行 3000ドル/サイト/週
- 偽記事が、主流派メディアや他ジャーナリストから参照されるようなプロモーション 3万5000ドル
……といった感じです。もちろん、この手の商売の定番で、実際の効果は怪しい雰囲気を感じますが、かつてならCIAやFSB(旧KGB)がしそうと思われることがネットで注文というカジュアル化はすごいと思います。
携帯乗っ取りが今ならたったの6万円
「500ドルで携帯の追跡やSMS干渉を約束するサイト」
以前から知られている電話バックボーンSS7の脆弱性を使って、携帯の場所を追跡したり、ターゲットへの通話やSMSを自由に制御(他へ回す、単純に阻害するなど)ができるサービスの記事です。
これはTor上のサービス"Interconnector"で、既に数年も「サービス」を提供しているとしています。月額500ドル~。
上記記事では、サービス運営者"Interconnect0r"に接触を試み、「技術的には別に難しくなくて、むしろ自分の心を抑えるほうが難しい」といった返答も受け取っています。
なお、こちらについても、The Vergeには「あのサービスを使おうと支払ったが無視された」などの告発があり、本当に使えるのかは不明です。