ロシアとメール暴露作戦

プーチン曰く、『愛国的な』ロシアのハッカーが米国(大統領)選挙に干渉した可能性はある」

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米国人もなめられたものですね。

ちなみに……

「ロシアの(大統領)批判派へのフィッシング攻撃で流出したメール、『汚染済み』と判明」

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ロシアのジャーナリストDavid SatterのGMailアカウントがフィッシング攻撃にあったのですが、そのやり方が昨年のDNC(米民主党全国委員会)への攻撃と驚くほど似ていることが判明しました。

また、この攻撃により取得されたメールが後で暴露されているのですが、それも暴露前に改変されていることが、カナダCitizen Labの調査で判明しています。

また、同様の攻撃が他の218人にも行われているとか。対象はかつてのロシア首相、ヨーロッパからユーラシア諸国の閣僚、大使、軍の高官、エネルギー関連企業のCEOを含みます。

ターゲットがロシアの最近の問題と密接にリンクしていることも含めて、Citizen Labは次のように記載しています。

ロシアの基本的関心事項(との符合)、およびロシア政府関連とされているグループとの技術、形式的な類似性からみて、今回のフィッシング作戦と改変済みデータの流出事件は、ロシア政府の責任であるという(決定的な結論ではないものの)強力な状況証拠があると考える。

ちなみに「改変」ですが、Satter氏の場合だと、「ロシアのレポーターや活動家に金を払い、反ロシア政府的な言説を書かせた」ことにされた、などの例があるとのこと。

さらに、米共和党関係者が「Guccifer 2.0」と通じて2.5GiBのデータを受け取ったりしていたことが明らかになっていますが、こちらはリンクのみの紹介としておきます。

「フロリダ共和党コンサルタント、Guccifer 2.0とのやり取り及びクラックで得たデータを分析したことを認める」

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