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FCC新議長、通信業者への規制の撤廃へ

FCC連邦通信委員会)は、オバマ政権下ではTom Wheeler氏が強力な消費者保護政策をとっていましたが、トランプ政権で新たに任命された新議長Ajit Paiは、かなり通信業者寄りの政策を進めています。

最近だけでも(ソースは偏りますが)次のような記事が次々と出ています。なお、背景として米国ではケーブルテレビ業界がかなりの力をもっていることを考慮する必要があります。

合併時の制約

「競争を望まないプロバイダに良いニュース、FCC議長から」

arstechnica.com

固定回線プロバイダの合併に際して、従来は広帯域通信競争を促すような条件をつけていたのに対して、それを外そうという話が多数流れているという話題。

プライバシー(ブラウズ履歴の広告利用を含む)

FCC、利用者のプライベートなデータを保護する規則を停止へ」

arstechnica.com

FCCのパイ議長、新しいプライバシー規則のブロックを急ぐ」

www.theverge.com

前委員長下で進められた、各種利用者データ(社会保障番号、財産や医療情報、ブラウズ履歴など)の保護をプロバイダに強制する規則の施行を保留する動きがあるという話題。ちなみに、この規制には「ブラウズ履歴を広告業者を共有する際は明示的な許諾を得ること」も含んでいます。

ネット中立性

FCCのアジット・パイ議長、ネット中立性を『間違い』と発言」

www.engadget.com

前体制下で規制の必要性が検討されようとしたものの、大統領選の結果を受けて共和党からの横槍で中止となった「ゼロ・レーティング(特定の通信だけ無料化する措置)」など、ネット中立性に対するあからさまな攻撃意思を示しています。

ネット中立性が損なわれると、キャリアが利用サービスごとに異なる接続料金を設定できてしまうため、キャリア傘下のサービス(と既存の大規模事業者)以外が使いづらくなり、新しいネットサービスの登場を妨げることが懸念されています。ちょっと極端な例としては「動画はdTV以外、特別接続料がかかります」といった世界を想像すると分かりやすいのでは。

それ本当?

FCCトップのアジット・パイ氏曰く「通信キャリアの無制限データ通信プランについて私に感謝するといい」」

arstechnica.com

最近米国では携帯キャリアが無制限データ通信プランを展開して話題になっていますが、これを自分お手柄として述べています。

この記事はそれに対する反論です。そもそも無制限通信プランは昨年8月にT-mobileが導入、Sprintはその前から導入済みなど。