自宅に何十人もの見知らぬ人が集まってきたら

「人々がとある人物の家に殺到。なんと自宅がPokémon Goのジムになっていた」

www.buzzfeed.com

「株価が史上最大の上昇幅」「アメリカ人がメートル法を身に着けつつある」「アメリカ人に歩く習慣をつけさせてる」などと大評判のゲーム「Pokémon Go」ですが、マサチューセッツ州のとある夫婦の家がジム(ポケモンたちのトレーニングやバトルができる場所)になっていました。

Pokémon Goは(同じNinantic Inc.開発の)Ingressと同様、「実際にその場所に行くこと」が必要です。このため多くのプレイヤー(10~30人など)がこの家にしばしば集まってしまうとか。しかもゲーム自体が常時動くため、深夜でもいるそうです。

この家は元は19世紀に建てられた教会ですが、もう数十年(だんなさん曰く40年以上)は教会ではないそうで、Ninantic(あるいは任天堂?)は「教会に見えるから」とジムにしてしまったようです(Pokémon Goでは人が集まる場所は公的な場所や博物館などが採用されることになってます)。

だんなさんはジム設定の解除を求めていますが、現状では申請しかできないようです。 また、不適切な場所が指定されている場合の報告メニューが、半透明なボタンを押さないと出てこないことに不満を示してます。

twitter.com

twitter.com

もっとも、Ninanticの対応の悪さや深夜の訪問者を除けば、彼は怒ってはいないようですが。

位置情報をめぐるトラブルといえば、なんといっても……。

Google ストリートビュー - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/Google_%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%93%E3%83%A5%E3%83%BC#.E3.83.97.E3.83.A9.E3.82.A4.E3.83.90.E3.82.B7.E3.83.BC.E5.95.8F.E9.A1.8C

そして……。

Niantic Labs - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/Niantic_Labs

Niantic LabsはJohn Hankeによって、2010年に設立された。Hankeは(中略)Google ストリートビュー及びGoogle マップへの参画によって有名である。

今回やストリートビューだけでなく、ネット上の情報と物理的な現実を接続する試みは多数あります。

現実の視界にネットからの参考情報を加えるGoogle Glassは(あ、またgoogleだ……)、あまりに侵襲的として多くの批判を浴びて、一般向け製品としては事実上頓挫し、産業利用に舵を切りました。

japanese.engadget.com

位置情報を使うアプリも、「FourSquare」から「駅メモ」まで(どういう範囲なんだ……)様々です。もっとも、それぞれがどれだけ成功しているかは存じませんが。

jp.techcrunch.com

バズワード感満載な「IoT」も、様々なモノがネットにつながれば、その分だけプライバシーなど実生活との衝突は増えるでしょう。情報技術が社会を変えるのは、むしろこれからなのかもしれません。