米イリノイ州のプライバシー法案、妨害が入るも失敗
「イリノイ州上院議員による生体情報プライバシー法案弱体化計画、保留」
米国イリノイ州では、生体情報(例えば顔画像認識とその利用)について、プライバシーを重視する法案「Biometric Information Privacy Act(BIPA)」が2008年に成立しています。
740 ILCS 14/ Biometric Information Privacy Act. http://www.ilga.gov/legislation/ilcs/ilcs3.asp?ActID=3004&ChapterID=57
この法律を根拠として、facebookやgoogle、snapchatに対するクラス・アクション(集団代表訴訟)が既に行われています。
そんな中、イリノイ州の上院議員(※イリノイ州には上院があります)であるテリー・リンク(Terry Link)氏は、全く無関係な他の法案にくっつける形で、BIPA修正案を提出しました。ちなみにタイミングもさっさと片づけたくなるもの(戦没者記念日の前)です。
これに対して民主主義および技術センター(Center for Democracy and Technology)や電子プライバシー情報センター(Electronic Privacy Information Center)が抗議。州の法務長官も、この修正案には反対として、修正案は保留扱いとなりました。
なお、Link議員の背後に先の各社がいたかどうかは確認されていません。